今年もカルミアの花が咲きました


この花が咲くと、25年くらい前に住んでいたオールドグリニッジ(米国 コネチカット州)のペロットライブラリーという小さな図書館を思い出します。
入り口に続く小道に沿ってたくさんのカルミアが植えられていました。
金平糖のような蕾とパラソル型の花、初めて出会った時、絵本の中から抜け出してきたかのような印象でした。
北米やペルー原産の低木で、私たち家族が住んでいたニューイングランドの緑豊かな環境の中では、まるで日本のツツジのように咲いていました。


その頃、よくケーキを焼いていました。
渡米したばかりの日本人には、アメリカのケーキは悲しいくらい口に合わず、日本人同士で集まるときには、皆、頑張ってケーキを焼いていました。
まだパソコンが一般的でなかった時代なので情報が乏しかったため、ケーキのレシピ交換も盛んでした。

私のケーキ作りの原点はこの時代にさかのぼります。
Kayaのカカオロールケーキは、その頃よく作っていたケーキに似ています。粉を使わず卵とチョコレートだけで焼いたスポンジで生クリームを巻き上げています。ほろほろと崩れやすいのですが、砂糖を控えたクリームと合わせると、大人味のロールケーキになります。

お隣に住んでいたMaryがよく差し入れしてくれた焼き菓子たち、ポピーシードのパウンドケーキやベリーが入ったマフィンなど、アメリカの焼き菓子もKaya風にアレンジして、秋になったら少しずつお店に出していきたいと思っています。

.