これからのKaya...
築130年の古民家はゆっくりと時間が流れています。
障子越しに差し込む淡い光の色、ぬくもりのあるアンティーク家具や建具、四季折々の草花、コレクションしたコーヒーカップ…。
季節の移ろいを感じながら、体に優しい手料理ランチ、こだわりのカフェメニューと共に、ほっと一息ついてくつろいでいただけます。
ギャラリーやレンタルスペースは、作品展示、販売、ワークショップ、お稽古事の発表会、朗読会、ヨガなど、皆さまのアイディアで素敵に演出できる空間になります。Kaya主催の楽しいイベントも計画していきます。
食、人、アート、その他様々な出会いを楽しみつつ、ここからまたご縁が広がっていく、そんな場所にしていきたいと思います。
おひとり様、カップル、グループ、小さいお子様連れのご家族、それぞれにご利用いただけるスペースを準備しておりますので、お気に入りの場所を探しに是非おいでくださいませ。
もうすぐ皆さまにお目にかかれますこと、楽しみでわくわくしております。
これから始まるKayaのストーリーは、皆さまとの出会いから紡がれていきます。
.
これまでのKaya...
古民家は店主の実家です。
江戸時代から代々大家族が住んでおりました。
農業を営み、米、野菜、養蚕などをやっていたようで、敷地面積は1000坪、そこに母屋・離れ・蔵・納屋があります。
明治22年頃、茨城県で初めての鉄道が水戸から小山まで開通しました。
家から100メートルくらいのところを線路が走っており、ある日、蒸気機関車からの火の粉がかやぶき屋根に飛び移り、付近一帯が火災となり、当時住んでいた家が焼けてしまったと聞いております。
この後、Kayaの現在の母屋が建て直されました。
火災で焼失してしまったのか、残念ながら家系図などは残っておりません。.
大正10年にこの地で生まれ、昭和、平成と生き抜いた店主の母は、庭一面に四季折々の草花を育てていました。また自分で作った野菜の手料理を得意とし、人にふるまうのが好きだったようです。
親戚や友人やご近所の人たちなど、人の出入りの多い家でした。
しかし、母が他界し住み人が居なくなってから、しばらくは空き家となり静かに佇んでおりました。
なんとかこの古民家を活かす方法はないものかと考えた時、以前のように人が集い、そこにはいつでも美味しいものがあり、楽しくコミュニケーションができる場所、というイメージが浮かびました。つまりそれはカフェでした。
昨冬からリノベーションが始まり、多くの人の手によって再び古民家に息を吹き込む作業が続けられております。母屋はもうすぐカフェギャラリーとして生まれ変わります。
2021年8月
.