立見榮男 画伯
なぜ 立見榮男 画伯の絵が当店にたくさんあるのか、お客様に何回か尋ねられたことがあります。
実は、画伯の長女の友里江さんが店のスタッフとしてお手伝いくださっているというラッキーなご縁によるものです。
☆ 立見榮男 画伯のプロフィールと経歴概要は写真をご覧くださいませ
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画伯が作品をお持ちくださり初めてお会いしたのは5月の終わりのこと。
時々画伯の作品にも登場するという背の高いお孫さんがご一緒で、彼が何点かの作品を解いて壁に立てかけると、深い緑色が目に飛び込んできた。
その色合いに心魅かれて絵を覗き込むと、これまでに出会ったことのないような動物や植物、そして無生物(?)が絵のあちこちに描かれていて、絵の中で暮らしていると言ってもいいくらいの彼らの心地よさが伝わってきた。
そこは、まるで時空を超えたパラレルワールド!
しばらく見入っていると、画伯が楽しげに作品の解説をしてくださり、そのお話がまたとても面白かった。
画伯の作品には、オリジナルの魅力的なキャラクターが登場する。
人間のような顔でゆったりとくつろぐ河童、
逆立ちをする小さな少年、
サーカス団のような風神・雷神、
上品なお顔だちのヒヒ、
睡蓮の葉っぱの上にいる雫サイズの子供、
室町時代の屏風から切り取られた蝶々、
空を飛ぶ犬、
かっぱの頭に生えたエノコログサ、
青空とコンビの満開の桜、などなど
そして精霊たちの気配
深い緑と水が流れるとある場所で、月や太陽や雲、風、雨、雷、、、
自然を愛でながら、
それぞれに気持ちよく呼吸をして、自分の好きなように自由を楽しんでいる。
これは、
画伯が強く影響を受けたという哲学者 荘子の思想、「自由」「無差別」俗世間を離れあるがままの「無為自然」、そんな世界のようにも見える。
画伯はきっと五次元の世界の住人で、作品の中で、私たちには見えてないものを見せてくれる案内人なのでは?!
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6点の作品はしばらくの間、カフェスペースにてご覧いただけます。
じっくり観たい方は、14時過ぎの喫茶の時間がお勧めです。
11月中旬以降、画伯によるギャラリートークを企画しますので、詳細が決まりましたらお知らせいたします。
立見画伯は現在、第76回二紀展に向けての作品制作でお忙しくされているそうです。
第76回二紀展
2024年10月18日(水)〜30日(月)
10:00〜18:00
国立新美術館(東京・六本木)
※ 詳細は国立新美術館のHPでご確認ください